今からでも遅くない。英語の苦手意識を克服し、海外留学するための王道

country-1543315_1920

Wenn einer in sein dreißigstes Jahr geht, wird man nicht aufhören, ihn jung zu nenne. Er selber aber, obgleich er keine Veränderungen an sich entdecken kann, wird unsicher; ihm ist, als stünde es ihm nicht mehr zu, sich für jung auszugeben. (Ingeborg Bachmann)

「たとえ人は30歳になろうとも、はたからはいまだに若いと呼び続けられるものである。一方で、本人のほうは自身の中に特に変化は感じぬものの、その資格が果たしてあるのかどうか不確実なものなのだ。」

上記はオーストリアの作家、エンゲボルグ・バッハマンの有名な短編小説「30歳」からの引用です。30歳というと、非常に中途半端な年で、若いわけではありませんが、何かを始めるのに遅すぎるわけでもありません。今回は、私の例を交え、30歳手前から新しく外国語を習得した話をまとめていきたいと思います。

スポンサーリンク

年齢と語学力

以前どこかでも書きましたが、私は高校・大学時代英語があまり得意ではありませんでしたし、そのため大学時代に交換留学のような制度とも無縁に育ってきました。ただ、大学生時代後半から社会人にかけて自力でどうにか英語の勉強をはじめ、現在は海外の大学院で留学をしており、日本語に加え、英語ともう二ヶ国語話せる状況です。

別に自慢をしたいわけではなく、要するに、25歳を超え、むしろ30近い年で外国語の学習を始めた私でも、現地の大学院で授業についていけるくらいのレベルに達することは可能になる、ということが言いたいのです。

もちろん、早く始めるに越したことはありませんが、幼少期ならともかく、成人してしまえば20歳だろうと30歳だろうと、そこまで劇的に物事を習得する力に変化が現れるとは思えません。ただ、知り合いの話によると、40近くなると今度は耳のほうのバリアーが大きくなるので、新しい語学を始めるには30歳前後までにしておいたほうがいい、ということも言われます。

英語が苦手でしょうがなかった私の勉強方法

私の場合、得意でないというよりもむしろ英語に関しては苦手意識を持っており、その意識は成人してからもずっとついて回りました。いまでもそれが払拭されていないわけではありませんが、少なくとも大学院の授業についていき、周りの留学生と英語で談笑することはできますので、一応海外でも受け入れられるレベルには達しているかと思います。

さて、具体的にどのようにこの「英語の苦手意識」を払拭したかというと、皮肉なことに私の場合は「英語でのコミュニケーション」でした。中学校、高校、人によっては大学までみな英語の勉強を続けますが、その中で果たしてどれだけの時間を英語のコミュニケーションに割いたことでしょうか。

結局、リーディングやリスニングを中心とした「インプット型」の勉強方法に終始してしまっているので、それらがスピーキングに転化されることはありません。いくらゲームの解説書を読んでも、やってみないことには操作ができないのと同じです。

私の場合、オンライン英会話や、大学の研究で海外に行く機会があり、そこで集中的に、できもしない英語をひたすら話し、帰国してTOEICを受験してみたら格段にスコアが伸びていました。念のため、TOEICにスピーキングの問題は出てきませんが、それでも英語でコミュニケーションをしたことを通じ、英語で思考する回路が脳の中に生まれたのだと思います。

ですので、英語が苦手で喘いでいる人は、とにかく一度「コミュニケーションの場」に三ヶ月程度身をおき、英語の思考法を脳にインストールする必要があります。理想的には海外留学、海外ボランティア、海外トレーニングなど、とにかく少なくとも日本語と隔絶された空間に身をおくことです。

英語で思考できる環境に身をおき、英語での思考方法を身につける

ただ、当然これだけですと、そこから先に伸びしろがありません。私も、この初期の段階では、TOEICの点数こそ高まり、リーディングやリスニング能力は格段に進歩したものの、英文をかけば間違いだらけですし、発音はネイティブにまったく伝わりませんし、まだまだ荒削りです。

前回の記事でも書きましたが、常にインプットとアウトプットをバランスよく勉強していくことが必要ですので、ここで調子に乗って毎日オンライン英会話でフリートークを繰り返していると、永遠に英語力はその水準に甘んじてしまいます。

ですので、仮にここから大学院入学や、海外での就職を目標にすえた英語力を高めていきたいのであれば、戦略的な英語の学習を行っていく必要があります。

もっともお勧めできる勉強方法のひとつが、TOEFLやIELTSなど、総合的な英語力を必要とする英語の試験を受講することです。私も、大学院の入試要件でこれらの英語の試験を求められたので、そのために英語の勉強を続けました。

このためには、スピーキングだけでなく、トピックを決めたライティングや、リスニング、リーディングと、英語にまつわるすべての勉強を集中的に行いました。結果、私の英語力はさらに高まり、入学要件を満たすくらいまでに成長したというわけです。

ただし、この段階ではネイティブと話したり、ネイティブの映画を字幕なしで見るにはまだ不十分でした。あくまで、最低限授業の英語についていけるレベルですので、ここからさらに、字幕つきの映画を見る→もう一度同じ映画を、今度は字幕なしで見る、など、とにかく生きた英語に触れる機会をつくるようにこころがけました。

また、海外での生活をおこなっていれば、いやでも英語を見聞きし、話さなくてはいけませんので、そうした生活を通じても強制的に英語力の高まりを感じました。もちろん、完璧とは程遠いですが、少なくとも英会話の習得を志している人への例としては十分なレベルには達していると思います。

手順としては、以下のとおりになります。

  1. 文法など最低限の基礎知識を身につける
  2. 英語の生活に身をおき、英語で思考できるようにする
  3. 試験問題などを通じ、インプット・アウトプットをバランスよく行い、英語力を高める
  4. 「3」まで行えば、基本的なコミュニケーションは可能なので、英語を使う場で活躍できるチャンスが見つかる

このステップを踏めば、ロシア語だろうと中国語だろうと30歳からでも習得は可能です。ただし、そのためには最低でも2年程度は辛抱して勉強しなくてはいけませんし、ある程度継続してその言語を使えるような環境に身をおいたほうが有利ですので、将来設計とあわせ、戦略を立てていく必要があります。

スポンサーリンク

コメントを残す



このページの先頭へ