学習時間と母国語の差:日本人の英語がマズイ2つの深刻な理由

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私はかれこれ2年近くヨーロッパで生活していますが、それでも英語は上手くありません。勿論、留学生とカフェで1~2時間程度雑談もできますし、大学で英語の講義などにも出席しまし、試験も英語で受けることがありますが、少なくとも、周りの外国人たちと比べたら悪い部類ですし、たまに聞き返されると悲しくなります。

今回は、なぜ日本人の英語が悪いのか、通説から私の考えまで、いくつかの意見をまとめていきたいと思います。

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日本人の英語力は悪いのか:世界の人々の英語力

そもそも、本当に日本人の英語力は悪いのでしょうか。よく引き合いに出される例として『世界各国のTOEFL』だか『IELTS』だかのスピーキングの平均値が、日本の場合最下位近かった、という話を聞きます。一方、これに対する反論として『貧しい国では、一部のエリートが試験を受けているので、誰でも試験を気軽に受けられる日本と同じに考えてはいけない』というものもあります。

この反論が正しいのかどうか、私にはよく分かりません。統計学がいくらでも恣意的で、曖昧なものにできるというのは、少なくとも大学で卒論などを書かれた方は知っているかと思います。

ここからは私の個人的な考えです。全ての国の全ての人と話したわけではありませんので、あくまで旅行好きの個人的な感想程度に捕えておいてください。

日本人の英語は悪いですが、少なくとももっと悪い国、似たような国はあるはずだ、というのが私の意見です。ドイツで何人か日本人に遭遇しましたが(それこそ、画家志望からワーキングホリデーまで様々ですが)、少なくとも、買い物に行って帰って来る程度の英語ができない人は居ませんでした。

一方で、アフリカ、アラブから来たような人々の中には、それさえままならない英語レベルの人がいますので、少なくとも、平均値で見た限りでは、日本の教育システムは最低限機能しているのかな、という印象です。

中国や韓国と比べた場合はどうでしょう。確かに、日本に留学している韓国、中国人は、英語がペラペラで、凄い気がしますが、全員ペラペラなわけではなく、あくまで言語能力に長けている学生が留学しているので、留学生とそこいらの学生を比較しても、あまり比較にはなりません。ドイツでも、英語嫌いの私よりも英語の話せない中国人(正規留学生)を何人か見たことがあります。

東南アジアはどうでしょう。彼らも、生きるために英語が必要だから、日本人よりもペラペラだ!と言う人がいますが、バイクタクシーやローカルの屋台などで英語を話せる人はあまりいません。ホテルや旅行会社のようなところでは、職業柄話せる人がいたり、そりゃあ一部のエリート学生は英語が話せますが、必ずしもみんながみんな、話せるわけではありません。

それらと比較すると、ヨーロッパの学生はやはりみな英語が話せます。日本人は怠惰だ、彼らを見習え、という人もいますが、少なくとも、ドイツ人が英語を習得するのと、日本人が英語を習得するのとでは、スタート地点で既に50mくらい離れている100m走をするようなものです。ラテン語に起源をもつあらゆるヨーロッパ言語に同じことが言えますが、スタート地点で彼らはかなり有利です(特にオランダ人)。

教育水準の違いもあるかもしれませんが、それらに比べると、ロシア人では英語が嫌い、苦手な人が多いです。ロシア語と英語とでは、類似点もありますが、相違点も多いです。そこから、中国、ベトナム、韓国、とイギリスから離れるにつれ、英語が下手な人が増えていく印象です。

(ただし、アメリカに植民地化されたフィリピンや、イギリスに植民地化されたインドは該当しません)。

ですので、まず我々が英語が苦手な理由として『スタート地点』が違うことが挙げられます。逆に、中国語や韓国語を勉強する際には初めからアドバンテージがありますので、そこまで悲観することもありません(友人のドイツ人と一緒に中国語を勉強しましたが、明らかに私のほうが上達が早かったです)。

日本式学習法では圧倒的に勉強時間が少ない??

さて、上記したものは生まれ持った言語環境の違いで、これは今更我々にはどうすることもできません(ただ、欧州言語を複数習得すると、その分次の言語習得は楽になります)。

この環境以外の要因で我々の英語がマズイ理由として『英語の学習時間』あるいは『英語に触れた時間』の不足にあります。米国のFSIの資料によると、英語のネイティブスピーカーが日本語を習得するのにかかった時間は約2200時間だそうで、これだけ勉強してようやく、仕事でそこそこつかえるレベルに達したとのことです(1日3~4時間の学習を2年程度)。

一方、我々の英語学習時間はどうでしょうか?中学校、高校と我々は確かに英語を勉強しましたが、せいぜい英語の授業は週に2~3コマですので、それを毎週、中学から高校まで6年間受け続けたとしても、せいぜい600~900時間、それに受験勉強の時間などを加えたとしても、1000時間を多少上回る程度ではないでしょうか。

ネイティブスピーカーが日本語を習得するのにかかる時間が2200時間ですので、逆もしかりと考えると、我々が英語を習得し、ビジネスで応用できる程度まで磨き上げるのにかかる時間も2200時間とすると、残り1000時間程度、我々は英語を勉強する時間が欠けているわけです。

高校卒業時点で、少なくとも1000時間不足している英語の学習時間

(ちなみに、ドイツ人が英語を習得するのに要する時間は750時間程度と言われており、中学、高校と授業を受ければそれだけで到達してしまうラインにあります。加えて、彼らは大学時代にも英語で講義を受けたり、留学生と絡んだりすることがしょっちゅうですので、ゆうに、英語習得のボーダーラインを上回っている計算になります。)

この1000時間という学習時間を、高校卒業以降のどこかで埋める必要があります。例えば、交換留学などでアメリカへ行き、1年間毎週講義を受け続けたら、それだけで、50週間ですので、1000時間に達することができます。

ただし、すでに社会人であったり、交換留学のレベルに達していなかった場合などは、別のやり方で補完する必要があります。オンライン英会話が、そのための手段の一つとして挙げることができます。

1000時間ですと、1日30分のレッスンで6年、1時間受講しても3年かかります。まあ、きっちり1000時間ではなくても(+1000時間はあくまでビジネスレベル到達水準)、プラス500時間くらい勉強すればそこそこの英語はできるようになります。1日30分オンライン英会話、プラス30分自分で予習復習など、これを1年半続ければ、そこそこの英語力に達することが可能です。

そこそこの英語力に達すれば、海外支店との折衷役など、自ずと、英語に触れる場面が増えて来ることもありますので、それに比例して英語力も高まっていきます。まずは、英語のレベルを底上げし、英語に触れられる場面を増やしていくこと、これにより、累計1000時間程度英語に触れて置けば、徐々に英会話力は増えていく、というわけです。

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