オンライン英会話の限界:海外に住んで分かった、オンラインで学習できない英語とは

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このブログでも何度か取り扱っていますが、オンライン英会話だけで英語ができるようになるわけではありません。あくまでオンライン英会話は英語という範囲の広い(comprehensive)学問を勉強するための補完ツールでしかありませんし、また、スピーキングにもいくつか種類があり、オンライン英会話で学べるスピーキングと、実際に海外で暮らす際のスピーキングには差異が生じます。

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海外で暮らしてわかった、オンライン英会話では学べないこと

もちろん、有効に部分的に活用することで、オンライン英会話は英語の勉強に役立つのですが、まず、オンライン英会話をたくさんおこなったからといって、できることとできないことがあります。以下、私が海外に生活して感じたオンライン英会話の限界点です。

1.日常的な会話、言い回し

ここでいう日常的というのは、いわゆる「書き言葉ではない」「オフィシャルではない」という意味です。なぜかというと、教材、フリートークを問わず、オンライン英会話では、基本的に目の前にある事象を取り扱ったテーマというのは非常に少ないです。

例えば『ちょっとそこのペンをとってくれない?』『お釣りは結構です』『明日暇なら遊びに行かない?』この辺りの言い回しは、基本的には現地で生活して、現地のシチュエーションに倣って覚えていくものですので、オンライン英会話で勉強するには無理があります。テキストなどで、ロールプレイングなんかを利用するケースもありますが、やはり、現実味がないですし、人によって言い回しは多種多様ですので、一つの言い回しだけでは限界があります。

ちょっと(そこまで)付き合ってくんない、とか、海外に住んでいて日常的に使うような言い回しも、私はオンライン英会話を通じて話したことは、今の今までなかったと思います(ちょっと=for a while, 付き合う=keep me company)。

ただ、この辺の言い回しなどに関しては、基礎さえしっかりできていれば、海外に住んでからでも十分に覚えられます。ネイティブと会話していると、毎日3~4個は新しい表現が出てきますので、それをこっそりノートに書き留めて、家で調べて、暗記し、翌日から何事もなかったように単語を使っていく、というプロセスで自然と語彙は増えていきます。

ドイツ語でも英語でも、とりあえずその場では知ったつもりで『うんうん』と頷いておいて、あとからこっそり意味を調べる、というのは私の良くする戦法です。

2. 複数人とのコミュニケーション

これは、私が思う、絶望的にオンライン英会話では学べないことの一つです。オンライン英会話では(たまーにグループレッスンもありますが)、基本的に講師と自分のマンツーマンでのレッスンですので、会話は常にキャッチボールです。今どこにボールがあるのかは明確ですし、対話の場合、次に質問を投げかけられたら、答えなければいけないのは自分であり、これは非常に楽です。

一方、学校、ビジネスシーン、日常生活を問わず、実際の生活ではかなりの頻度で『対複数人』とのコミュニケーション能力が要求されます。私は実のところ、日本でも海外でも少人数のグループで行動するのが好きです。というのも、人間の数が4~5人を超すと、全体の話バランスを見ながら話をしなくてはいけませんし、食事の席などで友人があっちを向いて話すと、それだけで英語が嫌いな私にとっては、リスニングの妨げになるからです。

これは残念ながら、オンライン英会話では慣れることができませんし、私も未だ中々慣れません。多分、英語のスキルだけでなく、対複数人の人とコミュニケーションする能力的なものも求められているのだと思います。

3.アクションをしながら・あるいはコンテキストの無い咄嗟の一言

カフェや図書館のようなところであれば問題ないのですが、アルバイトの厨房で体を動かしながらとか、スポーツをしながら咄嗟に出た一言は、私は今だにわからないことがあります。以前、手荷物検査の際に、ドイツの空港でドイツ語で『(念のため、靴の裏も見たいから)片足を上げてこちらに見せて』と言われたことがありますが、2年以上ドイツ語圏に滞在していても、このドイツ語に私は対応できませんでした。

まず、この会話の際にはコンテキストがなく、突然引き止められて言われましたので、心の準備が整っていなかったことが分からなかった原因の一つ、二つ目に、私のドイツ語人生の中で『片足を上げて裏をこちらに見せる』というドイツ語は、少なくとも今の今まで一度も使ったことがなかったから、というのが理由の二つ目です。というか、今でもなんて翻訳するのか分かりません。

もちろん、英語でも同じことで、道を歩きざまにいきなりアメリカ人に引き止められて使われる英語の難易度は、30分以上カフェで話し合ったあとに繰り出されるそれと比較にならないほど難しいです。なにせ文脈が全く読めないのですから。

友人に聞いたところ、この『咄嗟の一言』を学ぶためには、英語の字幕付きの英語の映画をひたすらみること、だと教えられました。確かに、英語の中ではアクションヒーローが散発的に何かをつぶやくことは良くあります。

4.方言

理論的には、可能です。今日日、オンライン英会話の中には様々な人種がそろっていますので、イギリス、アメリカ人はもちろん、ニュージーランド、アイルランド、南アフリカの人々ともSkypeでレッスンを受講することが可能です。

ただ、金銭的な制約もありますし、そもそも、海外に出ると、英語を使っているのはネイティブだけではありません。私は欧州滞在中に、すでに全大陸の人々の使う英語を耳にしましたし、中には全くわけの分からない英語を使う人もいました(特にアフリカ)。

これは、残念ながら海外に来るしか慣れる道はありません。DMMオンライン英会話は世界中の講師(というか英語の話し相手)をそろえていますが、それでも絶対的に英語を話す時間に限界があります。

ただ、方言に関していえば、これは単純に慣れの問題ですので、基本さえしっかりしていれば、現地に来てものの2~3ヵ月で適応することが可能です。

今回挙げた4つの事柄は、私が個人的に思うオンライン英会話では学べないことです。BBCのような外人用の英語ともちょっと違いますし、ネイティブの訛りたっぷりの洋画などを見て少しずつ慣れていくしかありません。その場合も、字幕なしだとかなり難易度が高いので、初めのうちは英語の字幕ありで、場合によっては片手に辞書を用意して、DVDなどで一時停止しながら学習していくのがよいでしょう。

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