日本の英語力ランキングは何位?海外の英語事情と英語勉強法

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以前、日本の英語レベルについてまとめたことがありますが、今回は、具体的に世界の国々がどのように英語を勉強して、どのように英語力を向上させているのか、についてまとめていきたいと思います。

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世界の人々はどうしてそんなに英語ができるのか?

EF EPIのサイトで、具体的に世界各国の英語レベルが公表されています。これは、スピーキングだけでなくライティングやリーディングなど総合的な英語力を踏まえてランク付けされており、世界70か国のランキングが公表されています。

In 2015, English is widely accepted as the primary international language, and it is increasingly defined as a basic skill required of every student in every education system. Few countries continue to debate whether or not English should be taught. Instead, discussions of English instruction in public schools focus on which dialect of English is taught, how it is assessed, and how much English education is necessary.

『2015年現在、英語は最も重要な世界共通言語であり、世界中の生徒のいわば必須スキルとして認識されている。英語が勉強すべき科目であることは、すでに一部の国を除いてすでに自明のことであるが、どの英語(アメリカ英語、イギリス英語・・)を勉強すべきか、どうやって行うべきか、そしてどの程度のレベルが必要なのか、などに関してはいまだに議論が続いている。』

さて、このランキングによると、日本は70か国中30位で、イタリア、ベトナム、台湾などとほとんど同じ英語ランキングです。ヨーロッパ各国で見てみると、フランスやロシアが日本以下、アジアでは中国、タイなどが日本以下の結果に終わっています。

ちなみに、上位はスウェーデン、オランダ、デンマーク、ノルウェー、フィンランドなど軒並み北欧勢が食い込んでいる形で、逆に下位はアラブ、アフリカ勢です。このランキングから分かる通り、日本人の英語力は悲観するほど悪いわけではありません。にもかかわらず、依然日本人の英語がまずいのは、前回もまとめたように、絶対的に「英語を話す」機会が少ないからです(フランスは、機会自体は多いと思いますが、プライドが邪魔をしてフランス語を話す、という話を聞いたことがあります)。

日本人の名誉のために言いますが、我々のスピーキング能力がヨーロッパ勢の英語よりもはるかに劣っているのは、我々が怠惰であるとかではなく、当然と言えば当然で、そもそも土台となるスタート地点が、隔絶された『日本語』である以上、はなから50mのハンデが付いた100m走を競っているようなものです。

例を出すと、ドイツ人の英語学習に関してですが、基本的に彼らの英語学習は高校レベルで完成します。大学に入ると、英語での講義や試験があるようですが、彼らはそれにすでに十分についていけるようですし、この段階でアメリカのテレビシリーズを見て笑っているレベルです。

以前まとめた記事ですが、我々がビジネスで使える英語を習得するのに要する時間が2200時間、ドイツ人ですと900時間、そして我々が高校卒業までで勉強する英語がおおよそ1000時間ですので、ドイツ人からしてみたら、確かに高校卒業までの英語でドイツ人には十分のようです。

ですので、ぶっちゃけ彼らと英語力を比較し、日本人の英語力を貶めるのはフェアなやり方とは言えませんし、彼らの英語勉強法を真似してもあまり意味がありません。

日本人がお手本にすべき国とお手本にすべき勉強法

さて、このランキングを見てみると、面白いことに気が付きます。実は、このランキングによると、アジアで最も英語ができる国は、インドではなく、シンガポール、次いでマレーシアとなっています(ただし、ランキングにフィリピンは含まれていません)。

この前シンガポールの祖、リークアンユー氏が他界して話題になりましたが、彼がシンガポールの公用語を英語にしたので、正直シンガポールもフェアではありませんが、マレーシアはどうでしょう?マレーシアの公用語はマレーシア語で、英語は準公用語ですらありません。確かに、インターネットを見ると、アジア圏ではフィリピンへの語学留学に並んで多いのがマレーシアへの語学留学です。実際、ヨーロッパでもマレーシア人の留学生がいますが、中国人よりもかなり英語が上手です。

マレーシア、フィリピンとも共通しているのが、早期から英語の教育を始めていること、そして、映画やテレビシリーズが英語で公開されていること、などがあります。この、本や映画を外国語で見ること、これが実はかなり重要です。

対して、日本は、かなり人口とマーケットの規模があり、過去からの知識の蓄積がありますので、文献から娯楽まで、一通り日本語でのサービスを享受することが可能です。ハイデッガーもドストエフスキーもちょっと調べればフランス語のほとんど知られていないような作家の作品まで、日本語で読むことが可能ですし、韓国映画を除いて、海外の映画やテレビシリーズを見るために語学を勉強した、という人は中々いないと思います。これはジレンマともいえるでしょう。リトアニアのように小さな国は、海外の豊富な文献を自国語で読むことができませんし、必然的に、面白いテレビをみるためにも英語の習得が求められるようになります。

映画、漫画、読書などから海外言語に慣れ親しむようになるケースは多い

そして、これは教育に関しても同じことが言えます。例えば、経済規模の小さいシンガポールは、海外から有能な教授を招聘することで、自国の教育水準を高めましたが、そのためには、学生が英語で講義を受ける必要がありました。日本は、日本人で優秀な人材が豊富にいますので、わざわざ外部から招聘することもないだろうとのことで、日本語による講義が続けられています。

娯楽しかり教育しかり、必要に迫られれば英語力が求められることとなり、結果、英語力が増す、とも言えます。逆に、日本やフランスのように、自国の経済規模、学問のレベルが安定してしまっていると、わざわざそういったことを必要とせず、自国語で完結してしまうというわけです。

必要に迫られればこそ、人間は向上する

上述したとおり、我々の目指すべき英語の学習時間は累計『2200時間』です。毎日2時間見ている日本語のテレビを英語に置き換えれば、それだけで年間700時間稼ぐことができます(リスニングだけでは話せるようにはなりませんが)。毎日30分読んでいる漫画を、すべて英語に置き換えれば、3年間で500時間程度稼げます。こうやってこつこつ英語に触れる時間を増やして、英語に触れた累計時間を積み上げていくことは、100%とは言いませんが、少なからず英語学習に役立ちます。

オンライン英会話毎日30分を1年続けても成果が出ないのは、もしかしたらやり方が間違っていたり、講師がマズイ理由もあるかもしれませんが、それ以前に、30分×365日で高々180時間しか稼げないので、残り1000時間を上積みするには6年程度続ける必要があるというわけです。

これは余りに非現実的ですし、そもそも面白くありません。それよりも、自然に、漫画やニュースや新聞やテレビシリーズやテレビゲームを交えながら、至るところで英語に触れあえる時間を増やすことも必要です。

英語に触れる時間を増やすようにしよう

何度か述べているように、英語の勉強は、ライティング、リーディング、リスニング、スピーキングの総合力で成り立っているので、何か一つだけを集中して行うよりも、まんべんなく行うほうが効果的なのです。

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